送信したメールが送信先の迷惑メールフォルダに入ってしまう場合の対策

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独自ドメインを使っていて、送ったメールが迷惑メールになってしまうという方は必読!

 

なぜ迷惑メールと判断されてしまうのか

独自ドメインを運用するにはDNS(Domain Name Systemnの略)という仕組みで、ドメインと運用するサーバーのIPアドレスを紐付ける必要がある。しかしDNSのTXTレコードの設定でSPF(Sender Policy Frameworkの略)レコードの設定を適切に行なっていないと、送信メールが迷惑メール扱いになってしまう場合がある。

SPFレコードとは送信者がメールの送信元を偽装していないかどうかを認証するための仕組みで、DNSのTXTレコードに記述をすることで、このメールの送信元は正しいメールだということを証明することができるのだ。

送信先がGmailの場合は確実に迷惑メールフォルダに入ってしまうので、独自ドメインのメールを利用している場合SPFの設定は必須と言えるだろう。

Gmailで迷惑メールになった場合の警告

Gmailで迷惑メールになった場合の警告

 

SPFレコードの設定方法

SPFレコードの設定方法はドメインの登録業者(レジストラ)によって異なるが、例えばお名前.comの場合には、ユーザー用のコントロールパネルからDNSレコード設定の画面でTXTレコードとして下記のような記述を追加するようになる。

 

記述例1(IPv4に対応)

v=spf1 +ip4:a.a.a.a +mx ~all
※a.a.a.aの部分にメールサーバーのIPアドレス(IPv4)が入る。

 

記述例2(IPv4及びIPv6に対応)

v=spf1 +ip4:a.a.a.a +ip6:b:b:b:b:b:b:b:b +mx ~all
※a.a.a.aの部分にメールサーバーのIPv4アドレス、b:b:b:b:b:b:b:bの部分にIPv6アドレスが入る。

 

なお上記の記述例はメールサーバーに一般的なレンタルサーバーを利用している場合の記述のため、下記の場合やサーバー管理会社から特に指定のある場合は記述方法が異なるので注意。

  • メールサーバーが独自ドメインとは異なる
  • メールサーバーを複数運用している
  • GoogleのG SuiteやMicrosoftのOffice365等のサービスでドメインを運用している

 

ご利用サーバーのサービスによっては簡単にボタン一つで設定できる場合があるので、詳しくはご利用のサーバー管理会社に問い合わせてみること。

また、管理をウェブ制作業者にお願いしている場合は、SPFレコードの設定が適切にされているか確認してみよう。

 

SPFレコードを正しく設定したのに迷惑メールになる場合

SPFレコードを正しく設定してあるにも関わらず迷惑メールになる場合がある。共用サーバーを利用していると一つのサーバーで複数のドメインが運用されるため、同一サーバーのドメインが迷惑メールのブラックリストのデータベースに登録されてしまうことがあるからだ。

その場合はブラックリストから外してくれるように申請をする必要があるのだが、ブラックリストの運営元は複数あり、大抵公式サイトは英語なので、利用しているサーバー会社等に相談することをおすすめする。

下記サイトで自分のドメインやIPアドレスを入力して「check」ボタンを押すと、複数のブラックリストに掲載されているかどうを確認できる。

http://www.blacklistalert.org/

Listed!が表示されたらブラックリストに入っていることになる。See Whyから詳細情報が確認できるので、自力で解決してみたい人は試してみて欲しい。

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